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2012年2月18日 (土)

「私」‥15

「私」を肉体的と精神的とに分けると言いましたが、考えてみればどちらにしろ精神的です。
肉体的にということは体感的に「私」を考えることで、考えることはほかでもない精神的な行為だか
らです。
肉体的には「私」が分からないことがないと言う意味は、痛みで考えれば分かりやすいでしょう。
私の体のどこかを打って痛みを加えた時痛いと感じるのは間違いなく「私」です。傍にいる私以外
の誰かでは絶対にありません。そうして痛みは体感として直接私に「私」を教えてくれます。
前に言いました夢でないか思わず頬をつねるというのも同じことです。
痛覚だけでなく、視覚、聴覚、味覚、嗅覚といった五感は教え方は異なりますがみな同じでしょう。
五感は私が「私」を確認するセンサーということです。このことによって私は外部世界を知ることが
できます。自分の回りにあるものが食物か、障害物か、敵か味方か、何であるかを知るのです。
このことによって私は「私」の生命を維持していると言えます。つまり生命に直結する本能です。
知性に縁遠いとされる動物、昆虫、原生動物、細菌、植物、おそらくウィルスも、結局のところ
生命体すべてはこのセンサー機能を具えていることによって生きていることができ、種を存続させ
ていると言っていいのでしょう。
こう言いますと、精神的に私が「私」を考えようとしてこれが分からないというのは何か贅沢をして
いるように思えるかもしれません。そんな暇があったらもっと「私」の生きることに役立つ本能的、
肉体的なことをしているほうがいいのにと‥‥。
しかし私は望んでこんなことをするようになったのではありません。いつのまにかこうなったのです。
歳をとるにつれて、少しずつ活発さが失われ気が付いたらこうなったのです。何故なのか。‥‥

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コメント

はじめまして。参考になるかどうか解りませんが、私は「魂の学」という人間学を学んでいるものですが、これを提唱されている高橋先生から学んでいることをすこし書いてみたいと思います。皆空氏は「気が付いたらこうなった」と語っておられましたが、同じように先生は、人間は気が付いたら自分になっていた、ということを言われています。白いスポンジを赤い水に入れると赤くなるように、何も出来ない赤子の状態では、日本に生まれて来たならば、日本語を吸収し、親が生命の維持をしてくれるのをそのまま受け入れて、構成、出現した自分として、その時代の「知」の中で育ってゆくということを語っておられます。日本語で思考することも自分では気がつかないうちにそうなっていた。右利きか左利きかも母親のお乳を吸うときにどちらの手が遊んでいるかできまってくると、きいた覚えがあります。いすに座って足を組む時、どちらの足が上にくるかは個人差があるのですが、それさえもそうなっていた、ということでした。人間の心は

(長くなってスミマセン、続きです)周りのもの(三つのちhttp://www.gla.or.jp/dictionary/index.html#02)を受け入れて育ってゆくように、異化と同化を繰り返してゆくことは、肉体においても同じことがいえるとされています。生命の維持に関しても、空気の中でいつのまにか肉体になっていて、ちょっと前までは、目の前の空気だったものが、肺の中に入ると「自分」になってしまいます。吐き出した空気はちょっと経つと、嫌いなAさんの中に入って、Aさんになってゆくのです。たしかこれを諸法無我というのだったかと思いますが、(ちょっと忘れました。)「自分」というものに関しても、知らないことはたくさんあって、例えば小指の指紋の形などもわからないものです。空間的に次元を拡大してゆくと、疎の部分と密の部分とが交互に出現するという話も聞いたことがあります。今の次元では「日本人」でも、一つ下がると骨、筋肉、内臓、皮等の部品の集まりでしかなく、疎の部分に行くと肉体の原子はスカスカの空間にほとんど何もない状態にあるというのが、星間物質の集合体としての肉体の姿であるとされておられました。高橋先生は現在、「魂の発見」をしましょうということを提言されておられます。精神的葛藤が「何か贅沢」なことのように感じられると皆空氏は書かれていましたが、人間が生まれてくる条件はピンからきりまでありますから、その条件の中で出来ることをやってゆくことが求められているのかと思います。高橋先生は、現代の混乱した危機的状況の原因が、「眼に見えるものしか信じない物質主義」「刹那主義」利己主義」にあるとされておられます。これらを越えてゆくことが必要とされておられました。長くなってスミマセン、では・・・。

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