« 「顔」‥1 | トップページ | 「顔」‥3 »

2012年6月22日 (金)

「顔」‥2

顔は人間を区別(特定)する代表的部分です。本質的には手でも足でも背中、腹、要するに
体のどこでも一人ひとりすべて異なっていますから、人間を区別するのにそのような体のどの
部分でもよく、顔だけに頼る必要はないはずですが、私達の人間の生活においては顔がもっ
ぱら使われています。顔がすべてと言ってもいいかもしれません。例えば運転免許証、パス
ポート、履歴書に貼るのも顔の写真だけです。
もちろん、犯罪捜査の世界では人間を区別(特定)する方法(証拠)として、顔だけではなく指
紋や声紋が使われてきましたし、さらに最近においてはDNAが伝家の宝刀の地位に置かれ
た観があります。これらはみな、科学技術の進歩により人間の区別を検出する方法が案出・
援用され採用されるに至ったものです。写真がなかった昔は「人相書き」だけという頼りない
ものだったのですが。
しかし犯罪捜査は別にして、日常の生活において個々の人間の話題・事柄に関しては顔で
すべて済まされていると言っていいでしょう。ですから私たちは「人物」や「人格」という言葉か
ら、いや、単に「人」という言葉からまず連想するのは顔です。そして顔の次が名前でしょう。
そして顔と名前が一体化して特定の個人が指し示されることになります。しかしながら名前と
は言葉(共通文字)そのものですからそれは記号であり、厳密には個性ではありません。本
質的な個性(=唯一無二性)を組成しているのは顔の方です。最初に言いました通り、もとも
と人間の個性とは顔だけではなく体の振舞い全体のはずですが、そのすべてを顔が代表して
しまうのです。これは考えてみれば不思議で面白いことだと思います。
前回お話しましたように「顔の作り」は眉、目、鼻、口、額、頬、顎、耳、顔幅、長さ、等々で成
り立っています。物理的人体で言えば首から上の頭部前面の部分を指します。この頭部前面
にこれらの要素が配置され特定の輪郭に納まっている、それが「顔」です。
そして「私」が他人に対して示す最大の印象は私の「顔」であると言って間違いありません。

« 「顔」‥1 | トップページ | 「顔」‥3 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1627554/45778840

この記事へのトラックバック一覧です: 「顔」‥2:

« 「顔」‥1 | トップページ | 「顔」‥3 »