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2012年7月 7日 (土)

「顔」‥7

上野動物園でパンダの赤ちゃんが生まれて話題になっています。
パンダは確かにかわいい、愛くるしい動物です。
さてパンダはこの愛くるしさで得をしているんでしょうか、損しているんでしょうか。
すぐに、世界中で可愛がられ大事にされているから、得してるという答えが出てきそうですが、
近年に至るまでその可愛らしさのため乱獲され、もとはアジアに広く生息していたのに今では
中国のごく限られた保護区域に1,200頭くらいが生き残る絶滅危惧種となってしまったことを考
えれば非常に損をしていると言わざるを得ないでしょう。しかし、この損得は人間の価値基準で
言っているだけでパンダ自身は何も語ってはいません‥‥。
さて、パンダはなぜかわいいのでしょうか?なぜも何もあるか誰が見てもかわいいにきまってい
る!と言われれば、ハイその通り、以外に返す言葉はありません。しかしなぜ誰が見てもかわ
いいのかとやはり聞きたいのです。なぜあのパンダ顔をかわいいと感じるのでしょうか(逆にイ
ボイノシシをなぜ醜いと感じるのでしょうか)。哲学的言えば、この世になぜ美学的判断力があ
るのかということです。答えはやはり無いということになるのでしょう。
これはこれまでにくどいほど説明しました「感覚の起源を問う」ことだからです。「青い」ものがな
ぜ青いのか、「甘い」ものがなぜ甘いのか、この感じが何者なのかは決して分からない、それと
同じです。ただ言えることは、美的評価はあり、それは人に共有されるということです。
それは価値観にも通じるもので、私達に幸福をもたらしますが不幸ももたらします。歴史的な文
明を生み出してきましたが悲惨な戦争ももたらしてきました。‥‥え~?その縮図が「パンダ」
なのか!‥‥そうなのです。だからパンダは得と損、幸福と不幸を一身に背負っているのです。
かわいいと同時にかわいそうなのです。‥‥だからパンダはますますかわいいのでしょう。

<ひねくれ過ぎたかもしれませんから、青みがかった涼しげな花でもご覧ください>
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