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2012年7月12日 (木)

「顔」‥9

40歳になったら「顔」に責任を持てという言い方があります。アメリカ第16代大統領リンカーンの
言葉です。人生経験を経て40歳にもなれば顔にその人の人間性が現れる。その顔でその人の
人間の尺度が図られるというわけです。40歳になったら誰でも責任が生じるという意味ではあり
ません。40歳になるまでの生き方の結果として顔が作られるということで、顔を作るのが目標で
はなく、いい生き方をすることが目標なのです(従って化粧品会社や美容店がこれを言うのはそ
れだけで本末転倒です)。
ではどういう顔が責任の持てる顔なのでしょうか。ここからはいわゆる「人相学」になりますが、
自信にあふれた顔か自信無げな顔かと言えば自信にあふれた顔の方でしょう。しかしここから
先が難しくなります。自信にあふれた顔とはどのような顔でしょうか‥‥。幸せそうな顔か不幸
そうな顔かと言えば幸せそうな顔の方でしょう。しかし苦労を知る顔か知らない顔かと言えば苦
労を知る顔の方でしょう。まずここで行き詰まります。苦労を知る顔は幸せそうな顔をしているで
しょうか。苦労が顔に刻まれたら翳りのある顔になるのではないでしょうか‥‥。それから正直
そうな顔か嘘をつきそうな顔かと言えば正直そうな顔の方でしょうが、ポーカーフェイスとは感情
が表に出ない、上手に嘘のつける顔のことです。頼り甲斐があるのはこちらの方でしょう。あと
頭の良さそうな顔か悪そうな顔かと言えば良さそうな方でしょう。‥‥しかし昔から天下の秀才、
歴史的人物となった人の顔は美貌の持ち主というより「変な顔」が多いような気がするのは私の
思い過ごしでしょうか。ソクラテス、孔子、チンギスカン、豊臣秀吉、‥‥例外は絵で見る聖徳太
子くらいです。
このようにして「責任の持てる顔」を求めていろいろな判断ポイントで試しても、ことごとく矛盾に
陥ってしまうのが関の山です。いったいリンカーンは何を基準に「顔判断」したのでしょうか。逸
話によりますと、ある人物をスタッフとして推薦されたが「人相の悪い」のを理由に断ったところ、
案の定その人物は後年犯罪に関わり捕まったとのことです。リンカーンの顔判断が正しかった
ということですが、それは偶然だったとも言えます。もしリンカーンが雇っていたら犯罪に関わる
こともなく、いい仕事をしたかもしれません。実際この逸話が就職の面接試験に影響を及ぼし
ている可能性もありそうな気がします。
「顔」からある傾向を読み取ろうとするのは、そのこと自体が独特な癖(傾向)なのではないで
しょうか。

<ペットのドジョウです。10cmに成長し愛嬌のある顔をしています>
Photo


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