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2012年9月14日 (金)

「性格」‥1

 今日から「性格」についてのお話しです。

なぜ「性格」という言葉(概念)があるのでしょうか、といきなり聞かれてすぐに答えられる人は少なか

ろうと思います。「性格」は「性質」、「品性」、「たち」、「人となり」、「人柄」などともいわれ

ますが、これを私達は生まれつきの素質の上に様々な生活体験が積み重ねられて後天的に形成されたもの

と見ているように思います。そして「顔」と同じようにある個人Aさんという人の個性を形作り、この世

に同じ性格の人など存在せず、その人間を識別する重要な情報に位置付けています。「顔」、「名前」、

「性格」がそろったところでAさんという人の基本的な人格がほぼ確立するといってもいいでしょう。例

えば私達はAさんのことを「顔」と「名前」だけではまだ知っているとはいわず、「性格」まで分かっ

た時に自分はAさんを知っているというはずです。つまり「顔」「名前」「性格」は個人特定の三大要

素ということになるでしょう。これにさらに年齢、職業、住所、家族構成、出身地、学歴、血液型などを

加えていけばより完全な個人情報ということになりますが、ここで個人情報問題を取り上げてみたいわけ

ではなく、「性格」についてなのです。

 ところが、個人にまつわる事柄の中で、基本的に事実事項として確定していないものは「性格」である

といっていいのではないでしょうか。就職に際しての履歴書や身上書には名前、顔(写真)、生年月日、

住所、家族構成、学歴、職歴、などは事実事項として記載がまず必要ですが、「性格」に関しては、趣

味の欄がある程度で、基本的には不明扱いのようなものです。これはなぜでしょうか。答えは簡単です。

「性格」はその本人と直接会ってみなければ分からないからです。仮に性格欄を設けて、真面目、のんび

り、短気、おとなしい、親切、‥‥などと本人に書いてもらったところで本当のところはやはり会ってみ

ないと分からないと普通は誰もが思っているはずです。また会っても一度や二度くらいでは分からないか

もしれません。ある程度の期間一緒にいて、仕事や遊びや勉強の過程でその人の考え方、感じ方、好み等

をトータルしてみてその人の「印象」が出来上がったとき「性格」も分かったということにするのではな

いでしょうか。

 しかし、そのとき分かった「性格」とは何でしょうか、あるいは「性格」の何が分かったのでしょうか。

これを言葉で表現するのは難しいと思います。ある人から「性格」だけ切り出して独立したものとして扱

うことが難しいのです。その人の写真をとっても「性格」は写りません。「性格」とは「顔」「名前」

と一体になった個別の人格に付着してあるものですが、あくまでも抽象的なものだからです。しかもその

人を特定する上で必要不可欠なものでもあるのです。‥‥そして最初の疑問、なぜ「性格」という言葉

(概念)があるのでしょうか、が出てくるのです。

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