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2013年3月11日 (月)

「性格」‥26

 今回から「性格」を人間に限定せず、色々なものに派生させて考えてみようと思います。最初は誰もが

関心があって考え易い「お金(貨幣)」の性格についてお話します。

「お金」をテーマにすると言っても、お金儲けの話ではありません。あくまで「哲学的な課題」として

話をしていきます。

 まず「お金」とは何かと言えばそれは『人間が、生活する上で、必要なものを、購うための支払手段』

です。これが最も基本的な定義と言えましょう。その理由を説明するためにわざと読点で区切りました。

 まず、「お金」は人間以外にはこれを利用しません。当り前のことなのでこれを説明する必要はないか

もしれませんが、「哲学的な課題」なので面倒でも一々その意味を確かめながら進めていこうと思います。

そうしてみますと「お金」は人間が考え出した知恵の産物ということになります。人間以外の動物は

「お金」を考え出す知恵はもちろんありません。ちなみに人間において「言葉」と「お金」とでどちらが

先に出現したものかはっきりとは分からないと私は思います。すぐに、「お金」という概念は「言葉」が

なければ生まれようがないだろうと、「言葉」が先だったと言いたくなるかもしれませんがそんな証拠は

ありませんし、「ものごと」があってそれを指す「言葉」が後から出来たのであれば「お金」(であるも

の)が先だったと言えないこともありません。それに「お金」が現在の紙幣や硬貨の形態になったのは人

間の歴史上ではごく最近のことで、原初的には穀類、木の実、貝類といった幾種類かの生活物資が「お金」

の役割を果たしていたと見られています。‥‥結局のところそれを厳密には確かめようがないほど太古の

昔から存在したと考えればいいでしょう。

 そして「お金」は人間が生活する上で生まれたのであり、その生活とは集団的な社会生活のことです。

“ロビンソン・クルーソー”の世界では「お金」は生まれません。上で述べましたように「お金」の原初

の形態は生活物資の交換、いわゆる「物々交換」だったと考えられます。つまり穀類や木の実などが集団

的な社会生活の中で「お金」の役割を果たしたと考えられます。誰でも入手でき誰でも使う物が「物々交

換」の主役を果たすことになっただろうと思われるからです。つまり生活する上でそれがあれば便利な

のとして認知される物資が「お金」として位置付けられていったのでしょう。

 また「お金」は必要なものを入手するために使われるものであって、身の回りで必要を感じさせない、

例えば空気や水のように存在することが当り前のものばかりで生活が囲まれていたら「お金」は生まれな

かったと想像するのは難くないことです。しかし、手元にはないが何としても自分が必要なものを得るた

めにそれを持つ相手に渡すもの、つまりその時必要なものを購う支払い手段となるのが「お金」というわ

けです。

 そして忘れてはいけないのは、「物々交換」が原初の形態ですからそれは「等価」(=ものとしての価

値が等しいこと)で行われるということが人と人との間で了解されているということです。「物々交換」

ですからどちら側かに不足感があれば不足な方の供出を増やして「等価」と相互に了解されるように調整

(交渉)されたはずです。やがて「物々交換」から一歩進んでそれを媒介し、「等価」を共通認識させ

保証する性質を備える物資が「お金」の役割を果たすものとなっていったと考えられます。そのようにし

て「等価」を誰でもが容易に識別できるものが「お金」だということなのです。そして同じ分量の物資の

「お金」は基本的に常に「等価」でなければならず、もしそうでなければそれは「お金」の役割を果たさ

ないので、その物資は支払い手段として利用されなくなってしまったことでしょう。

 以上を要するに、「お金」の本質的コンセプトは“利便性”にあると言っていいでしょう。そしてこの

「お金」の性格は太古から今に至るも変わることのないものなのです。

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コメント

こんばんは☽
この前はご心配を有り難うございました。m(*_ _)ゴメンナサイ
お金初めは物々交換で、わらしべ長者も有りましたね
お金の価値は人によって全く違いますよね
一杯のかけそばの様な話もあれば
食べ物が買えなくて餓死してしまう人も…
それにかえ裕福に育った人の中には一晩で1億使ったと笑っています
お金を持っている人が、使わないと経済も良く成らないのかな
だからと言ってどうしようもなく日々が流れてますね
たとえばその1億を貧しい人にあげてしまえば、人生が狂うのかな
お金って難しいですね
欲しいけど、沢山一度に手に入ると人生が狂いそうで怖いですね
お金の性格は難しいですね

「お金」は人間の発明したものと言っても誰それという個人によるものではないので、人間の本性が生み出したものと言ったほうがいいでしょうね。その意味でも「言葉」と同じだと思います。命の次に大事なものとも魔物とも言われますが、「はは~ん、これがお金というものか」と極められるものでもないように思います。
それでも(性格を)追求せずにはいられないもの‥‥じゃないかと思います。

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