« 「性格」‥30 | トップページ | 「性格」‥32 »

2013年3月25日 (月)

「性格」‥31

 最後に身近な「お金」の問題の話をしてみましょう。先の総選挙で誕生した安倍政権は「景気回復」を

最大の政治課題とし、通称「アベノミクス」という経済政策をスタートさせました。それは我国でもう

20年近くも続いている「デフレ」から脱却しようとするものです。そのための方法が今まで以上の「金

緩和」です。今まで以上というのは、これまでも金融緩和は続けられてきて「超低金利」・「ゼロ金利」

政策をずっと継続してきたからです。今度の「アベノミクス」はそれをさらに一段と押し進めようという

のです。一体何をするのかといえば、民間で流通する「お金」を大幅に増やそうということです。どのよ

うにしてやるかといえば、日銀⇒一般銀行⇒企業⇒個人の順に「お金」が出回るようにするということで

す。問題はその流れが本当にスムースに起こるのかということです。

 「お金」とはどんな時代であろうと『人間が、生活する上で、必要なものを、購うための支払手段』で

あることは変わりません。従って上の流れの中の最後の「個人」のところで「お金」が出回らなけれ

ばこの経済政策が効果を生んだことにはならず、デフレも解消しません。これは「鶏が先か卵が先か」

の話のようなもので、人は手元に「お金」があるから必要と思う物(サービスも含む)を買おうとする

のか、必要と思う物があるから「お金」を使うのかという問題です。まず前者の話からすれば、人が勤

務者とすると勤務先から給与として支払われる「お金」が左右することになり、勤務先(普通は企業)

はその業績次第で給与(ボーナスを含め)を増やしたり減らしたりします。企業の業績は景気が左右し

ます。ここでも「鶏が先か卵が先か」の話になります。景気は物が消費される(買われる)かどうかが

左右するからです。昔(昭和30年代~50年代)であればこの景気の契機(語呂合わせみたいですが)を

公共投資という政策が果たしました。ダム、道路、橋、新幹線、空港、等の新設・増設のことです。

しかし今ではこれらはほとんど不要で(ダム、地方空港、広域農道等の多くは残骸と化している)有効

な方法ではなくなりました。これに代わる新たな手法は今のところ見つかっていません。勤務者が公務

員であっても同じで、給与は税収が左右し、税収は景気が左右するということです。次に後者の話(必

要な物があるか)では、通常の家計であれば通常の生活品目はすでにほとんど行きわたっています。身

の回りに不要不急な物は思った以上に溢れているのです。だから電力節約問題も乗り切ってきたのです。

もちろんこの一方、長期デフレ不況下で生活保護者(家計)も増えています。いずれにしても「お金」

が使われ難い状況となっているのは間違いありません。

こうなると「手詰まり感」だけが残ることになります。それはそうでしょう、これが簡単に解決できな

いから20年も不況が続いているのですから。そして今「アベノミクス」の目玉として“インフレターゲ

ット”が打ち出されました。2%位の望ましいインフレが景気浮揚をもたらすと。‥‥私はのっけから

れに冷水を浴びせるのには少し気が引けますが、これは例の“人口増加策”と同じだろうと思います。

人口増加が起こらないようにインフレも起こらないと思います。一つの理由は、これまで20年間やっ

きたのが実質的にインフレターゲット政策に他ならなかったからです。それでもデフレが続いています。

そしてこれからやろうとする具体策も今までと代わり映えがしないと感じられるからです(いわゆるバ

マキ政策でしょう)。前回述べましたようにデフレという病気の根本的治療方法はまだ見つかっていない

のです‥‥。

お手並み拝見と行きたいところですが、使い古しのお手並みでないことを祈るのみです。

« 「性格」‥30 | トップページ | 「性格」‥32 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1627554/50936610

この記事へのトラックバック一覧です: 「性格」‥31:

« 「性格」‥30 | トップページ | 「性格」‥32 »