« 「性格」‥54 | トップページ | 「性格」‥56 »

2013年8月 1日 (木)

「性格」‥55

 今から145年前のことですが、叔母方の従妹の結婚式披露宴であった話です。私達のテーブルは親戚関係

者が6人座っていました。私達夫婦と叔父夫婦、叔母夫婦でしたが、一番年長の叔父が“酒グセ”に問題のあ

る人だったのです。いわゆる“絡み酒”というもので、酔うと変に理屈っぽくなり手頃な相手を見つけると

話を吹っ掛けて“絡んでくる”というあれです。宴も半ば過ぎた頃、サービス精神旺盛な新郎が各テーブル

を酒を注いで回り始めました。私達のところへ来た時、その叔父がその新郎に「おい、お前は○○子(新婦。

叔父にとっては姪)をどうするつもりだ」と酒を注がれながら聞いたのです。新郎は「はい、一緒に良い家

庭を作り幸せにします!」と優等生の答えをしたのですが、続けて「どういう風に良い家庭を作るんだ?」

と聞かれ、やはり優等生的に「いい仕事をして家族を助けたいと思います!」と答えました。‥‥普通なら

ここで終わりで、新郎は褒めそやされながら次のテーブルへ移って行くところですが、叔父はしつこく「お

前が仕事をすればなぜ家族を助けられるんだ?」と言うのです。新郎にとってこれは想定外で、ややしどろ

もどろになりながらも「‥はい、とにかく一生懸命働いて家族を助けます」と答えたのですが、叔父はまだ

許してくれません。「何?お前は一体何をやっているんだ?」と言いがかりのように畳みかけるのです。新

郎は有名電機会社のグループ企業のサラリ-マンで特に問題はなさそうですが、細かな仕事内容を話し様も

ないのか「安定した会社なので大丈夫です!」という風に答えると、叔父は何が気に入らないのか「お前は

会社にぶら下がっているのか、それでどうして家族を助けられると言えるのだ!」ともう怒気を含んだ言い

方なのです。ここでようやく事態の拙さを悟った別の叔父(叔母の主人)が「まあまあこういうところで‥

義兄さんもういいじゃないですか、しっかりした婿さんですよ!」と取りなしに入ったのです。ひょっとす

ると叔父は私の知らない、この結婚にまつわる裏話のようなことを耳に入れていたのかも知れません。しか

しさすがに叔父もこれ以上絡むことはせず何とか治まって、大汗をかいた新郎は隣のテーブルに移ることが

できたのです。‥‥どちらかと言えば私にとって気が置けない叔父の初めて目にする姿だったので、少なか

らずショックでした。

 この人は私の母方の叔父で、50歳近くになるまで飲まなかったと聞きます。いや祖母が酒を厳禁していた

しいのです。と言うのはその夫の祖父が酒グセが悪くて祖母が大変苦労したらしく、それで祖母は生前

供(叔父)には飲酒を許さなかったらしいのです。この叔父もこの春他界し(享年92歳)、私は通夜に参列

したのでした。

‥‥それで最近思うのは、私も酔うとどちらかと言えば“絡み酒”なのはこっちの血筋からかということで

す。私の父は典型的な“機嫌酒”で普段は静かで無口なのが酔うと一転陽気になり、芸まで演りだす人間

だったからです。ついでに言いますと私は5人兄弟(うち姉1人)で、長兄と三兄が機嫌酒、次兄と私が絡み

酒と概ね分かれるようです。

« 「性格」‥54 | トップページ | 「性格」‥56 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

こんにちはsun
今日は暑いですね(-_-;)
酔うと色々な癖の人がいますよね
似たような人を沢山見てきましたよ
そんな方の方が多かったように思える位です。
私は、そこまで飲んだ事が無いのでどうなるのかなぁbeer

今日は。
実は叔父はこの2年後のこの兄(従弟)の結婚式でも“やっちまった”のです。
新婦の母が酒を注いで回った時に「なぜもっと早くワシに注ぎに来ない!」と
叱ったのです。‥‥ただこれ以後叔父はこのような晴れの席に出て来ること
はなくなったのです(叔父の家族が配慮したらしい)。 ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1627554/52695865

この記事へのトラックバック一覧です: 「性格」‥55:

« 「性格」‥54 | トップページ | 「性格」‥56 »