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2013年8月 3日 (土)

「性格」‥56

 帰国子女や英会話スクールの経験のある人はまず不都合はないことでしょうが、私のような凡人は学校時

代に何年英語を学んだか忘れましたが、とうとう英語を話せない人生が確定的です。高校時代には「豆単」

食べたかというほど英単語を暗記して、ヘタなアメリカ人より何倍も語彙が上回る位だったにもかかわら

会話ができないのはやはり根本的な勉強方法にミスがあったのでしょう。

 そんな状態でサラリーマン時代にあった海外出張での経験談を一つ。私は証券会社に勤務して一時期には

上場会社担当部署にいたのですが、その担当会社がヨーロッパ(ロンドンやチューリッヒ)でファイナンス

(社債の発行等による資金調達)を盛んに行なった時があり、私ら担当者も会社の役員(社長、財務担当役

員等)にアテンドして現地に出向いたものです。まず基本的な準備は日本で行なってから日程が詰まった所

で最後の調印セレモニーのために現地に行くもので、半分以上旅行気分です。調印日を真中にして2日前位に

現地入りし、調印後の2日後位には帰国する短期間の旅程が普通でした。さて調印式はホストの現地金融機関

の貴賓室で行われ、調達会社、証券会社、現地金融機関の各役員・スタッフの合計1520人程度が出席して

ファイナンスに関する契約調印が交わされると、直ちにテーブル席で会食(ランチョン)となります。この

会食の席が訪問側(日本人)と現地側(イギリス人やスイス人)とが互いに入り混じった形にセットされて

います。つまり私も末席ながら席に着きますが両サイドは“外人”です。さていよいよ会食が始まるとあち

こちでフランクな会話が始まります。要領を事前に聞いていた私はそこで迷わず立ち上がるとカメラを持っ

てあちらこちらをパチリ、パチリと撮り始めるのです。特に日本の会社の役員の方々にとっては晴れがま

しい場なので記念写真は嬉しいものです。私は時々は席に戻るのですがその時は一心に食事をぱくつき、両

サイドからは取り付く島もない様子でいます。うっかり声を掛けられても食べ物を頬張ったまま振り向けば、

それ以上話しかけられることはありません(エチケットです)。これが悲しいかな外人との会話を回避する

最善策なのです。(英語で)話しかけられてもまず何を言っているか分からず目を白黒させる羽目になるか

らです。これは実は日本にいる時に皆からそういう風にしろと教え込まれていたのです。

 一方、それでもシャンパンやワインも飲みたいので席でグラスを傾けていれば必ず左右どちらかから話し

かけられます。‥‥しかし、ここでうまくホロ酔いしてしまうと、何と驚くなかれ、英語がちゃんと聞き

取れるのです!彼らも日本人にそう難しいことは聞かないのです。日本の経済の調子はどうか、成長率はど

の位か、市場の見通しは‥‥という常日頃から聞き慣れていることを易しく英語で聞くだけなのです。酔っ

てリラックスした耳で聞けば何てこともない話なのです。あとはあの「豆単」英語で話を返せばいいのです。

発音や文法が少々おかしくても彼らはこちらの話を理解してくれるのです。

‥‥“な~んだそうだったのか”と言うようなものですね。しかし、翌日しらふで現地の人に会うと、また

何を言っているか分からないのです。

‥‥要するにこれは生の英会話の苦手を克服するためのヒントとしての“酒の効用”という話で、英語の

勉強には酒を飲むべしという話ではありませんので、念のため。

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コメント

こんばんはnight
色々経験されて凄いですね♫
海外でのくだりは、面白いです
確かに生活していると英語も身に付くと思いますけれど
たまに行くくらいでは意味が解るって感じ焦ります(・。・;
その経験も後で思えば笑い話に成ります♫
経験出来る事が良いですね。羨ましいです(*^_^*)

今晩は。
こんなことも懐かしい思い出ですよ。ロンドンでは日本人女性が、日本のビジネス旅行客
相手の通訳をしたり、日本人客が来るスナックで仕事をしている人が多かったですね。
事情は色々あったんでしょうが、度胸がある点は共通してましたね。今はどうしているか
知りませんがね‥‥20年余り前のバブル時代の話です。

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