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2013年11月

2013年11月29日 (金)

「ハチ」‥25

 27日に鎌倉に住む知人に誘われて“鎌倉アルプス”歩きをしました。

私の息子も急に行きたいと言うので、一緒に北鎌倉の円覚寺山門前に集まり10時半に3人でスタートしました。

するといきなり息子のトレッキングシューズのスポンジの底がバクバク言い始め両足とも剥がれてしまったの

です。12年前に高校での富士登山用に買った靴が劣化してしまっていたのです(そりゃそうです)。それでも

内側は丈夫で壊れていないのでそのまま歩いたのです。天気も良く、6070歳代の色々なグループの人で溢れ

る位の山歩きのにぎわいでした。街中にある“鎌倉アルプス”なので所々で意外に間近な民家などを見ながら、

それでも山道らしきコースを進みます。途中で急に視界が開けたりして鎌倉の街並みを眼下に相模湾が見渡せ、

伊豆大島も見えます。普通の山歩きではあり得ない“茶店”も途中にあります。そして1時間足らずで鎌倉ア

ルプスの“最高峰”大平山(おおひらやま159m)に到着し、すぐ下ったところが広場になっていてそこで昼食

をとりました。南側が相模湾の眺望、北側には鎌倉パブリックゴルフ場のクラブハウスが目の前に見えます。

 そのまま下れば鎌倉八幡宮へ出ますが、知人はさらに1時間ほど名もないコースを回り道し、やはり八幡宮

の裏手へ出て流鏑馬(やぶさめ)が行われる道を通って八幡宮の池の横に出ました。この頃には息子のトレ

ッキングシューズはスポンジがすっかり消失し土台だけの“木靴”のようなものとなり、石畳を歩くとキーキ

ーと金属音をあげる程なので、駅前の東急でウォーキングシューズを買ったのです。そして今度は西側の源

氏山方面へ向かったのです。

 まず源頼朝の墓を見てから寿福寺(じゅふくじ)に行き、実朝、北条政子の墓にお参りしたのです。高浜虚

子や大佛次郎の墓もありました。そして源氏山公園まで一気に進み頼朝坐像を見てから大仏切通を体験した

また戻り、江ノ電・極楽寺駅に着いたのは3時半頃だったでしょうか。こうして通常の3つ分のコースをこなし

た、ほぼ5時間の鎌倉アルプス踏破は(息子の靴のトラブルはあったものの)無事に終ったのでした。

<本日のジャズはレッド・ガーランドの「シージャム・ブルース」です。

鎌倉アルプス歩きと同じく実に“groovyな(イカす)”テンポの曲です>

http://www.youtube.com/watch?v=XAcO0ahmw4w

http://www.youtube.com/watch?v=rA1EZAZCq4Y

鎌倉アルプスからの眺望で、伊豆大島も霞んで見えます。

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源頼朝の墓です。
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寿福寺の参道です。
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寿福寺の墓地には実朝、北条政子、高浜虚子、大佛次郎などの墓があります
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北条政子の墓です。意外に小さい墓です。
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高浜虚子の墓です。
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源氏山公園の頼朝坐像です。
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2013年11月26日 (火)

「ハチ」‥24

少し間が空きましたが、前にやったジャズと哲学のからむ話をしてみましょう。

“ジャズは(哲学と同じく)性欲の変形だ”という言い方は多分に誤解を招き易いものです。それはこの言葉付

き・語感からくるもので、性欲のはけ口、つまり余ったエネルギーの奔出と受け取られてしまうからでしょう。

ハチママが怒ったのもこの誤解でした。しかし、もしそういうことであればそれはお門違いで、そのような時は

遊郭(今なら風俗店)にでも行かなければ治まらないということだったでしょう。そういう意味ではなく、ジャ

ズも哲学も“ある種の気分”を表したものだろうということです。そしてその気分は底流で性欲とどういう形で

か、繋がっているようだと言っているのです。その時には“性欲とは生命力のことだ”と言っていいのでしょ

う。三島由紀夫が“哲学は性欲の変形だ”と述べたのもそのような意味を込めていたのだと思います。

 しかし、ジャズが性欲の変形だとの思いを40年間も抱いていたなどというと、私が性犯罪者の素質があるかの

ような印象を与えるかも知れません。そうならそれで私は却って光栄という思いがしないでもありません。どん

なことであれ普通はなかなか他人に自分が“ものすごい”部分を持っていると認めてもらうことは容易なことで

はないからです(とんでもない犯罪、例えば日銀から1兆円盗み出したなら、これは“ものすごい”ことでしょ

うが)。しかし40年間ずっとこれを思っていたわけではなく、時々思い出した程度ですから、どのみち大したこ

はありません。また、もしジャズが性欲を育む温床であったなら、若いうちからこの音楽に親しんできた私は

“性の達人”として今とは大分かけ離れたハッピーな人生(ハーレムの王様?)を送ることができたかも知れな

いのに現実はそうではありません。‥‥しかしこんなことをいくらクドクド言ってもそれは“誇大妄想狂”じみ

た話になるだけですし、そもそもジャズにおける何か“性欲因果説”のようなことを展開したところで、いつか

話しました煙草を吸うのと同じで、益にも何にもならないような気がします。

 なぜジャズを好んで聞くようになったのか、それは“癒やし”を求めるからだと言っても、癒されるのは結果

あって根拠ではなく、なぜジャズが癒やしをもたらすのかは不明と言うほかありません。これは“感覚の起源”

を探るという、非常にややこしい「クオリアの問題」のことで永久に解明不能なことだからです。‥‥砂糖はな

ぜ甘いか、赤いリンゴはなぜ赤いか、叩かれたらなぜ痛いか、‥甘さ、赤さ、痛さなどの感覚がなぜあって、ど

こから来るのかと問われても、ただ、甘いから、赤いから、痛いからという以外に答えようがないでしょう。

‥‥これを始めたら切りがありませんからこの辺までにします。

 

<ジョン・コルトレーンの「Something I Dreamed Last Night(夕べ見た夢のこと)」です。

Somethingに限らずジャズのタイトルには、thingsomeoneitthatanything‥‥といった

抽象的な語がよく使われます。ジャズに哲学の香りを感じる所以でもあるのです>

http://www.youtube.com/watch?v=Ij1jXUbx1hI

「My Favorite Things(私のお気に入り)」も追加しときました。

http://www.youtube.com/watch?v=zH3JpqhpkXg

 

スナップは厚木の七沢公園(アーチ橋から大山も見えます)と保土ヶ谷外人墓地です

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2013年11月13日 (水)

「ハチ」‥23

“歌は世につれ世は歌につれ”と言われます。その意味は、ある時に流行る歌はその時の世相を非常によく映し

出している、ということです。あるいは、人々の昔の生活の記憶はその時に流行った歌と結びついて覚えられ易

い、ということでしょう。つい最近、“昭和の歌姫”島倉千代子が亡くなりました。あのように高音の美しい声

でしっとりと歌える歌手は日本では当分の間出てこないのではないかと思います。しかし、私がその訃報を伝え

聞いた時受けたショック、寂しさの理由を探ってみると、やはり、その歌が流行った時代の自分の生活の記憶が

遠ざかり、失われるような感じが(一時的にではありますが)沸き起こるからに違いないのです。‥‥そして

「自分にとって一つの時代が終った」という感慨を多くの人が持つのでしょう。

 それにしても、今年に限らず最近は毎年のように大勢の有名人が亡くなるようになりました。一言で言えば、

上の感慨に浸っている暇もなく次から次に亡くなっていきます。今年のスポーツ・芸能関係なら、大鵬、川上

治、尾崎行雄、大島渚、田端義夫、三國連太郎、長門勇、牧伸二、藤圭子、‥‥あと作家や漫画家など多数。

これは、私が思いますに、昭和30年代から40年代にテレビが爆発的に普及し、それに伴ってその当時のテレビ

番組に登場する歌手や俳優が急激に増加したことを意味していて、それが4050年過ぎた今になってその人達

が老いて亡くなり始めた結果なのでしょう。従って、大勢の有名人が亡くなる現象はこれからも毎年続いて行

き、そのたびに世の中がシンミリとした空気に浸ることになるのでしょう。これは、もとより良いとか悪いと

かの話ではなく、高齢化した社会に必ず訪れることなのでしょう。

 

<急に冷え込んだ12日に、陣場山→景信山→高尾山と20キロの山歩きをしました。木々も紅葉し始め、

景信山からは関東平野の視界が広がり、スカイツリーや筑波山も遠く霞んで見えました。

ジャズ曲はマル・ウォルドロンの「レフト・アローン」です。亡くなったビリー・ホリデイを悼んで

捧げられたアルバムです。ジャッキー・マクリーンの切々としたアルトサックスは聞きものです>

Photo

http://www.youtube.com/watch?v=E7lIffL3xaQ

http://www.bing.com/videos/search?q=%e3%83%a6%e3%83%bc%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%96+%e3%81%a1%e3%81%82%e3%81%8d%e3%81%aa%e3%81%8a%e3%81%bf+%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ba&docid=4608007248937329&mid=565ABDD9C78D94970A6E565ABDD9C78D94970A6E&view=detail&FORM=VIRE7#view=detail&mid=565ABDD9C78D94970A6E565ABDD9C78D94970A6E

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http://www.bing.com/videos/search?q=%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ba%e3%83%bbchiakinaomi&qpvt=%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ba%e3%83%bbchiakinaomi&FORM=VDRE#view=detail&mid=E59A248E9F6877A764CBE59A248E9F6877A764CB

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2013年11月 3日 (日)

「ハチ」‥22

1031日に、山歩きの相棒の誘いでクラシックの公開リハーサル見学に行きました。場所はミューザ川崎のシン

フォニーホールで、ユベール・スダーン指揮の東京交響楽団による、ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロ

ンティック」のリハーサル(予行演習)です。私はクラシックは嫌いではないものの、わざわざ演奏会にまで

出向いたりすることはまずありませんでした。この手のコンサートはどうも堅苦しく、固唾をのむ音にまで気

を使い肩が凝りそうな感じがして、私には向いてないと思っていたからです。

 ここの「友の会」の会員になっている私の相棒が、リハーサル(予行演習)だからリラックスして聞けるとい

ので、どうせ暇な折り気晴らしに行ってみる気になったのです。当日は見学会というものの、300人前後の人

が入り、本番並みの仕儀で(写真撮影、録音、録画、携帯電話、アラーム腕時計などの禁止・電源切り‥‥の指

示があり)静かに着席してリハーサルに聞き入ったのでした。私達は2階の正面やや左側に着席したのですが音響

は実に満足の行くものだったと思います。

 さてリハーサルは、曲目の第1~第4楽章の中のサワリやクライマックス部分を、弦楽器のトレモロと管楽器

コラールを奏でながら、所々でスダーン自身が自分の歌で音調を繰り返し繰り返し整えながら進めていくという

もので、ほ1時間の熱の入った“指揮”は、アッという間に終ったのです。‥‥そして悪い感想はまったくな

かったのでが、私はやはり肩が凝ったのです。

 この後ホールの近くのレストランでビールを飲みながら昼食をとったのですが、ほろ酔い気分になると、私は

やはり先ほどのリハーサルをこのスタイルで聞けたらもっと良かったのにと正直思ったので、それを言うと相棒

はただ苦笑するばかりだったのです。私には、長年の間に身についたホロ酔いしながらジャズを聞くスタイルが

一番なのであり、ヨタ話のような感想を誰彼としながら音を楽しむというのがやはり合っているのです。そして

レストランを出る際に私は相棒に「クラシックコンサートはもういいから、次の山歩きの計画を頼むよ!」と言

って別れたのです。

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<内容とは関係ありませんが、先月行った、富士山・白糸の滝と三保の松原のスナップです。

音楽はセロニアス・モンクの「Blue Monk」です。ジャズのtasteが実によく出ている曲です。>

http://www.youtube.com/watch?v=dbjZP4c5r8IPhoto

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