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2014年12月 1日 (月)

「六条御息所」‥‥(5)

ようやく夜明け近くになって惟光朝臣(これみつのあそん)が院に参上しました。源氏はここで起こった顛末

を説明しようにも、余りにあっけないことだったので、すぐには何も言葉が出てこず、それまでは一人気を張

って女(夕顔)を抱きかかえていたところが、惟光の顔を見ると気が緩んだのか、しばらくの間は止めどなく

激しく泣くばかりだったのです。ことの異変をすぐに察知した惟光は、魔物(実は御息所の生霊)に取り殺さ

れてしまった夕顔の亡骸(なきがら)を、ことが大事になることを何より回避するべく、昔の因縁で見知って

いる東山の目立たない寺にすばやく移送する段取りまで思いを馳せると、源氏にはひとまず二条院の自邸に戻

るよう説き聞かせたのです。そして、夕顔の亡骸を上蓆(うわむしろ)にくるんで車に乗せ、それには右近を

相乗りさせ、馬は源氏にさしあげて、惟光自身は徒歩という出で立ちで、夕顔の野辺送りの手配に奔走したの

です。一方、源氏は、惟光の馬に正体もない有り様で跨がって、やっとのことで二条院に帰り着いたのです。

 このような時に、手はずの一つでも間違えればとんでもないスキャンダルが表沙汰になり、源氏の宮廷での

立場が危うく失墜しかねないところだったのです。しかし、実直な随身である惟光の獅子奮迅の働きぶりによ

って、みなすべて穏便に事が済まされたのです。もちろん、帰着後に高い熱も発して気分がすぐれない源氏を、

帝が心配して使者を差し向けたり、左大臣邸からは頭中将をはじめ子息達が見舞いに駆けつけたり、また何よ

りも二条院の女房達が尋常ではない有り様で戻った源氏の君に一体どんな夜歩きがあったのか不審がられたり

と、煩わしく悩ましい諸々のことは引き続いたのです。しかし、日がたち一月余り過ぎて病も快復する頃には、

源氏の周囲は従前の落ち着きを取り戻してきたのです。

 そうしたある日の静かな夕暮れ時、源氏は、その後二条院に住まわせていた右近をお呼び出しになり、色々

な語りごとをしながら、亡き夕顔の本当の素姓を聞きただしたのです。すると、果たして思っていた通り、

顔があの頭中将の通い人(「常夏(とこなつ)の女」)であったことが分かったのです。‥そして、それと同

時に、まったくはかない縁で終わってしまった夕顔の立ち居ふるまいが、どこまでも内気でか弱いものであっ

たことかと、胸にしみながら思い返してみるのでした。

 こうして“雨夜の品定め”で語られた「中の品の女」とのめぐり逢いは、源氏の君にとっては心に痛切な思

いを残す形で幕を閉じたのです。

‥‥しかし、六条御息所の怨念がもたらす恐ろしい話はこれだけでは済まなかったのです。

<先月下旬に佐渡へ行った時のスナップです>

1_32_3新潟港からいざ佐渡へ





Dsc_2110たらい舟に乗る兄夫婦

Dsc_2111_2閉山した佐渡金山。採掘で山が真っ二つ

Dsc_2117Dsc_2119本物のような人形ロボットが採掘の様子を再現しています

Dsc_2122Dsc_2131金山の外は紅葉真っ盛りでした




Dsc_2134七浦海岸の夫婦岩(右から夫、妻、子供2人)



























夕顔はおはてきますすでうすでんな

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コメント

こんばんは☽
冬に成りました~空気は冷たく吐く息は白くなります~
まだ来週も寒いそうですので、風邪などひかないようご自愛くださいね♫

韓ドラでの時代劇にも良く魔術や怨念で人を病にさせ、殺してしまう話が割とあります
本当にそんな事が出来るのかなぁって思いながらも
ハマってみてしまうんです(^_^;)

六条御息所の怨念がもたらす恐ろしい話どんな事なのでしょう
どんどんと怪奇な死を遂げるのかな
一夫多妻制がもたらす悲劇ですね

佐渡島渡った事が有りますよ~泊まったホテルでは
鬼の踊りを見ました~
佐渡金山も行きましたよ♫中で金の延べ棒が透明のケースの中に入って入て
見事採れたら頂けるって事で父が挑戦していましたけれど(#^.^#)
出口までは出て来るのに、引き出す事が出来ませんでした(*^_^*)
皆空さん挑戦してみましたかぁ(*^_^*)まだあるのでしょうかぁ
夏場に行きましたけれど中はとても寒かったです(^_^;)
懐かしいお写真を有り難うございました( ̄ー+ ̄)

今晩は。
もちろん私も金の延べ棒に挑戦しましたよ。 そしたら何べん掴んでも指が滑ってバタリと
落ちちゃいまして、10円失いました!!!!  ですが、砂金採りでは金粒を20個くらい見つけま
したよ(それをキーホルダーに入れた土産を買ったんですが‥いい商売されちゃいました(ノ∀`)アチャー)。
六条御息所の怨念の話は、一夫多妻制がイカンと言いたいのでもなさそうですがね‥
色恋事においてこそ、一番人間の本性があらわれ、それは“哀れ”としか名付け様の
ないこと‥‥(てなこと言っても私はよく知りません!!!coldsweats01sweat02sweat02
na noriさんも風邪引かないようにね  お休みなさい。

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