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2017年1月16日 (月)

認知症

 つい先日思わぬところで従妹(母方の親戚の三女)に会いま

した。昨年中も親戚筋の法事などで会ったので久しぶりに見る

顔でもなかったのですが、この日は所用で小田原方面に行った

帰りに寄った土産物ショップの中の野菜・果物売場でです。

「新鮮なキャベツとミカン、イチゴもありま~す、いかがです

か~」と言う声に何気なく顔を見ると紛うかたなく従妹だった

のです。「あれ?タマコじゃないか、ここで仕事してんの?」

と声をかけると、従妹(タマコ)は「あらユウジくん、今日は

何しに小田原へ?」とどこかで聞いたような台詞です。‥‥と

いうよりも「ユウジくん‥」には私は違和感があったのです。

何故ならタマコは私より3学年下のはずだったからで、それで

もお互い還暦過ぎなわけだからそれでもいいか、と思って「

のイチゴ美味そうだから買うよ」と言うと、「まあ、ユウジだ

からタダであげるよ、これもね」とミカンや手作りの蒟蒻(こ

んにゃく)までレジ袋に入れて横にいた私のカミさんに渡して

くれたのです。目見当で2千円位かと思い、「いや、商売だか

らタダでもらうわけにいかないよ、これ払うよと、2千円を渡

そうとすると「ユウジは何言ってんのよ‥じゃあまあ半分だけ

ね」と、千円札1枚を納めてくれたのです。そうこうするうち

にタマコの携帯が鳴り「あ、姉ちゃん、いま牛島(私の実家)

のユウジくんが店に来てね‥‥」と話す相手は姉のイクヨさん

のようです(イクヨさんは私の1学年上です)。そのうちに「

え?そうだったかな、なら聞いてみるよ」と切ると、「ねえ、

ユウジって何年生まれだっけ、私は27年だけど」と私に聞くの

です。私は、ハハ~ン、姉に年の勘違いを指摘されたな、と溜

飲を下げる思いで「25年の3月だよ」と言うと「でしょ?やっ

ぱり私のが上だよね」と来たのです(!)。私は少し語気を強

めて「えー?オレが3級上だよ!」と言うと、「あれ?そうだ

っけ。ああそうかそうか~、勘違いしちゃった!よくあるんだ

よねー」と、やっと自分の間違いを認めたのです。‥‥しかし

最後に別れる時に「じゃあ帰り運転気を付けてね、ユウジ」と

言われると私は苦笑いするしかなかったのです。

 帰りの車中で私はカミさんに「あれは認知症の初期症状だ

な、認知症は時間感覚がおかしくなることから始まるらしい

からな」と言うと、カミさんは「でも、話してたようにただ

の勘違いじゃないの、あとは何でもなかったみたいだし‥」

と言うので、私は横顔をチラッと見て「いや、最後までおか

しかった。‥そのうちお前が俺を呼び捨てにしやしないか心

配になってきたな」と言うと、カミさんはムスッと黙り込ん

でしまったのでした。

 年齢の長幼(目上・目下)は、子供が幼いうちに親が躾け

るもので、その人間が社会で平穏に生活していく上で欠かせ

ない根本的な素養(判断力)であると言っていいでしょう。

学校時代ではこれが身についていなければ喧嘩やイジメの原

因になりますし、社会人であれば “一人前”扱いされなくな

るでしょう(ただし、相撲などの特殊な世界では先にその業

界に入ったものが目上(兄弟子)で、年齢とは別になります

が)。‥‥今まで問題もなかったのにここに狂いが生じるこ

とは、やはり認知的な面での何らかの“アラーム”であるの

は疑いないでしょう。

 

スナップは、帰りのバイパス道路で見た満月の出(スマホで

は小さくしか写りません)と、翌日仕事の後で半年ぶりに立

ち寄った上大岡のお寺(真光寺)でのものです。

あと短歌を5首。

https://youtu.be/6KuOS1DEVXU

 

2_2 白い車のすぐ上が月です(クリックで拡大)

1 20mはありそうな泰山木です

2_3 弘法大師像です

3 延命地蔵です

5_2 寺から富士山も望めます

6_2 「自分にしかない味をだす

それが自分を生かす道」とあります

 

 

<陽が射せば山の空気は膨らんで

         鳶は螺旋に雲居に消える>

 

<酒に酔い袂を分かって四年過ぎ

         この頃気になる友の境涯>

 

<世の中の経済の仕組そもカジノ 

       御手にゆだねて神のまにまに>

 

<なんとまあ立つ鳥後を濁したり

         転勤二桁出張三桁>

 

他の場所で見た泰山木(たいさんぼく)を以前詠んだものも。

 

<陽炎に英連邦の墓標ゆれ 

         泰山木の見下ろす下で>

 

 

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心と体」カテゴリの記事

コメント

平戸皆空さん、こんばんは。
認知症は切実な問題です。私たち夫婦とももうすでに症状が出てもおかしくない歳ですが、今の所二人とも大丈夫なようです。大丈夫だと思うのがもうすでに認知症が始まってるのかもしれません。

nobunagaE.Tさん、こんばんは。
拙ブログにコメント頂きありがとうございます。
認知症をやや気楽に取り上げてしまったかも知れません。当事者になれば(家族
も)大変気苦労の多い生活を強いられることと思います。
御夫婦というパートナー同士で、静かに気遣っていくことができるうちはそれに勝
る方法はないのでしょうね。そのためにはまず健康を維持することが大切なんだ
ろうと思います。私の周辺を見ても、体の変調(心筋梗塞や脳梗塞)を機に、生活
ペースが急に変わることで認知症を惹き起こすことが多いようです。‥‥大丈夫
と思うのは、まさに大丈夫の証拠でしょう。逆に、もう駄目だーと思い始めることの
方が注意信号だと思いますよ。‥‥『健康を保ち生活をエンジョイする』‥この当
り前のことが究極のコツでしょうかね。good

こんばんは
先日の大雪の日に、鹿児島から80が目の前になる叔母が教室の近くに引っ越してきました
もともとは私の家の近くに住んでいてその後20数年大阪や鹿児島で暮らしていたので、こちらに戻って来たというほうが良いのかもしれません。
暮らす家の掃除やリフォームを仕事の休みの時と仕事終わってからお手伝いしています(#^^#)
近くに住んでいる叔父叔母とともに準備をしていますけれど
何かを買いに行っても、何かを忘れたり、あれこれよく忘れるようになったなぁと思っていたら
私も、家のカギを忘れて、家に帰ったりと認知の始まりかなぁと思うことが沢山あります(;´・ω・)
名前を呼ばれるのも初めは、くんで、最後は呼び捨てですね(*'ω'*)
キット近い存在だからこそだと思います~
私は従兄弟から上の人も下の人も沢山いますけれど皆全員、私をちゃん付けで呼びますよ(#^^#)
年齢差は関係なくきっと、近心感の問題かもしれないですね

年齢はただのゼッケンだと言われた方がおられました(#^^#)
そう語れる人は素敵だなぁって思います~
お月様は奥さまが撮ってくださったのですね🌑
お優しいです🎶

na noriちゃん今晩は。
認知症は、その人が病気で臥せっていたりせず外見上普通に生活している
時ほど、回りの人間が気が付いた場合のショックは大きいと思います。ある日
突然見知らぬ人を相手にするような話をしだしたら、え、何?一体どうなってし
まったのかな、と感じるでしょうから。
私の従妹の場合はまだそこまで至ってはおらず、時間的記憶の軽い混乱が始
まった状態だと思います。本人がどこまで自覚しているのかは知りません。私が
少しのコンタクトでおや?っと思ったくらいですから、多分家族の人達は多かれ
少なかれ気付いていると思います。ただ私は従妹の家族に電話して確かめる
気はありません。いたずらに騒ぎを起こしてもまずいからです。何よりも本人が
過度に自覚して落ち込みでもしたら、人生が変わってしまいます。
やはり一番身近にいる家族の優しい気付き、見守りが欠かせないでしょう。
いよいよ大寒ですね。腰痛のほうは回復してきてますか?無理は禁物ですよ。shinehappy01

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