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2014年6月 2日 (月)

韓国がタブーにする日韓併合の真実‥3

先般の韓国の旅客船沈没事故における、船長他の運行責任者に限らず、大統領以下、監督官庁、警察等に至るま

での政府中枢部の事故への取り組み様を見て、「この国は保たないのではないか」と感じたのは私だけだったで

しょうか。この国がかなり深刻な国情に陥っているのではないかとの疑念はもはや隠蔽しようがなく露見してし

まったからです。‥‥しかし、それは日本人が言うには“夜郎自大”(身の程知らず)に過ぎる言い方なのか

も知れません。かく言う日本もマッカーサーの押し付けた「平和憲法」を護持し続けていけばいずれ遠からず、

にっちもさっちもいかない深刻な状況に陥ると思われるからです。そしてチェ・キホのこの本にも日本にとって

耳の痛いことが書かれています。『‥今日の日本は、かって李氏朝鮮が臣従した中国に依存したように、アメリ

カを慕って国の安全を委ね、アメリカの属国になり下がっていると思う。これでよいのだろうか‥』と。李氏朝

鮮の歴史に学ぶべきはまず韓国であるのは当然ですが、これを他山の石として日本も学ばなければ進む道を間違

えますよと言っているのです。私は、チェ・キホのような人材が次々に輩出し韓国内で発言権を増していくので

あれば韓国はまだ捨てたものでもなかろうと思いますが、かっての李氏朝鮮の時代のようにこのような人材を圧

殺し続けるようでは、北側の国ともども、近い将来に崩壊の憂き目を見るのではないかと思います。

 最後に、少し横道にそれた議論になりますが、どうしても言っておきたいことがあります。それは、竹島問題

と従軍慰安婦問題が韓国によって持ち上がってから、作家の大江健三郎氏達が韓国を擁護し日本に反省を促す提

言をしていましたが、私には何とも“ピント外れ”にしか見えなかったというのが正直なところです。大江健三

郎氏(達と言うのは止めます。大江氏の個人的性格に収斂されると思うからです)の論拠はひとえに戦前の日本

の“アジア侵略”であり、従って反省すべきはもっぱら日本にあるはずだということです。これは既に30年ほど

前から日本の保守勢力によって“自虐史観”と揶揄されている立場で、これは「平和憲法(憲法九条)」護持の

立場にそのままつながっているものと言えます。私が“ピント外れ”と言う理由は、この立場が「☓☓史観」ど

ころか真の意味での「歴史観」を欠いていると感じたからに他なりません。歴史観とは、それなりに長い時代経

過を俯瞰して、その民族・国家の内部的、外部的な状況を分析した上で導き出す全体的な歴史判断というもので

しょう。大江健三郎氏の主張はこの観点が微塵もないと言わざるを得ません。大江健三郎氏の「歴史認識」とは、

単に言えば(簡単に言えるのです)、“戦前の日本は天皇制を核とした軍国主義国家で、アジアの周辺国に対

軍事的・経済的侵略に邁進し極悪非道の限りを尽くした国家であった”というものです。これは戦争終結後に

GHQが占領下で決めた“戦前の日本の振舞い”のことであり、歴史観とはまったく無縁で異質の、敗戦国日

を懲らしめるために戦前の日本の姿を“一括り”にしたものです。これを歴史観とは決して言わないでしょう。

私が極めて不思議で残念に思うのは、大江健三郎氏という戦後でも屈指の小説家が何故このような“一括り”の

見方に囚われてしまっているのかということです。少しでも冷静にこの“一括り”に対して疑問を抱くことがな

かったのか、あるいはそのように疑問を抱くことへの“個人的な抵抗感”でもあったのか、それとも反対に“自

分の思うことは決して誤らない”という絶対的な自信(私には“ヘンなこだわり”にしか見えないのですが、

れは盲信でしょう)でもあったのでしょうか。“イマジネーション”というものにあれほどこだわりを持つ作

であば、なおのこと不思議な観が拭えないのです。このような個人の性格の面のことは外部の人間には知

得るころではありません。しかし、私として大江健三郎氏に望むことは(大氏自身、自分の“発言力”を

なり頭に置いてのものであったのは疑いようがないので、それであれば)チェキホのこの本の内容一つ一

に反できるものがあれば是非やってもらいたいということです。

 私は、「日韓併合の真実」はこれまでこのような問題に対する判断に迷いがちだった私達日本人に対し、かなり

重要なインプリケーション(示唆)を与えてくれる内容を持っていると思います。そうであれば、これとまった

く逆の「歴史認識」を持つ大江健三郎氏には何らかのコメントをしてもらいたいと思うのです。 <了>

2014年5月31日 (土)

韓国がタブーにする日韓併合の真実‥2

この著書「日韓併合の真実」は韓国・日本の比較文化論という体裁で書かれています。その際に双方の国の歴

史的背景となっているのは、韓国:500年間の李氏朝鮮であり、日本:270年間の江戸時代なのです。李朝が国王

と特権階級の両班(やんばん)が、多数の弱く零細な民衆(常民さんみん:農民、及び奴婢)に過酷な犠牲を強

い続けた搾取国家という体制(実態は中国に完全に従属して国家の体をなしていなかったと言っていい)であ

ったのに対し、江戸時代の日本は支配階級の武士が百姓・町人と一緒になって創意工夫して各藩の財政健全化に

努めていたのであり、その意味で近代民主国家となる準備が整っていたということです。朝鮮が学芸、産業文化

も育たず停滞して“腐り切った”社会が永々と続いている間に、日本は武士から庶民(農民、商人、町人)に至

るまで裾野広く学芸文化が浸透しただけでなく、鎖国政策があったとはいえ長崎の出島を通じて西洋の学問文化

を積極的に取り入れていたので、ペリー来航によって“太平の眠り”を覚まされたことが契機であるにしろ、驚

くべき短期間で西欧諸国に劣らない先進国家に変貌できたのです。‥‥そして結論から言えば、朝鮮に真の文明

開化がもたらされるのは、日清戦争で日本が勝ったことにより清の属国状態を解かれた日韓併合を待つ以外にな

かったということなのです。日韓併合に伴い、近代化への政治改革、社会改革、教育改革がようやく朝鮮半島で

行なわれることになったのです。しかし、第二次世界大戦で日本は敗戦国となり朝鮮統治から手を引いてしまう

と、韓国はこの日韓併合がもたらした国家の近代化という事実から目を背けたまま現在に至っており、北朝鮮の

方は不幸にも李氏朝鮮時代に戻ったようなもので(著者は北朝鮮を李氏朝鮮のクローンと呼ぶ)、「共産主義」

の名を騙(かた)る金王朝専制国家となっているというわけです。

 そして現在の韓国は、日韓併合によってもたらされた近代化という事実に目を背けるどころか、あの「従軍慰

安婦」問題を捏造し日本に陳謝と補償を迫っているのです。私は韓国が米国等の諸都市に従軍慰安婦像設置の動

きが出た時に、「正気なのか」と耳を疑りました。自分の国の“恥部”をさらけだすことを以って他国を誹謗す

る材料にするという行ないの異常さ・異様さにです。それはどういう国民感情なんだろう、今までにそんなこと

をした国がいったいあっただろうかと。

‥しかしそれも、この本を読んで何となく氷解したのです。つまり「従軍慰安婦」とは、今も韓国の精神土壌に

厳然と残り続ける「両班制度」が弱い立場の民衆に強いたものに違いなかろうということです。戦後70年近くも

過ぎてから、これほど非人道的(破廉恥)なことを何故やりだすのかといったようなことは、“両班勢力”と

もいうものが何らかの形で今も存在していない限り説明できないと感じたのです。

2014年5月29日 (木)

韓国がタブーにする日韓併合の真実 ‥1

韓国がタブーにする日韓併合の真実 崔基鎬(チェ・キホ)―ビジネス社―

これは日本人が書いた本ではなくれっきとした韓国人(大学教授)が書いた本です。この手のものには日本人が

反韓(嫌韓)感情で書いたものが最近目に付きますが、韓国の知識人が救国の思いで書いた(それだけで画期的

な)本なのです。

 私は従軍慰安婦問題や竹島問題における韓国(大統領を初めとする韓国世論)に対しては、正直なところ首を

げることばかり感じてきましたが、今年になって旧知の人からこの本を薦められて最近読んだところ、これま

韓国のことを理解する時に常に拭えなかった“霧”が晴れたと強く思ったのです。“霧”と言うのは、韓

国に関する正確な情報が日本ではあまりに少なく、いや、韓国に関することはどれが正しくどれが嘘の話か判斷

できない情報環境に置かれてしまっているからなのです。これがどうも日本側にと言うよりも韓国側に主たる原

因がある印象は否めなかったからです。

 そのような時、この本で目にした初めのところにまずこう書かれていたのです。『‥わが国の人々の多くは、

本統治が犯罪行為であったごとく力説するが、それは事実を知らぬ妄説にすぎないと、私は信ずる。あの時代

を理性的に振り返ってみれば、いかに日本統治がわが国にとってプラスになったか、日本が真摯に朝鮮半島の近

代化に努力したかを、読み取ることができるだろう』(韓国人の著者ですから「わが国」とはもちろん韓国のこ

とです)

 そしてそのような“妄説”が今だにまかり通り続けている病巣は、1392年に成立し1910年の日韓併合までの5

18年の長きに渡り続いた「李氏朝鮮王朝」の“宿痾(しゅくあ)”とも言える根本的体質にこそあったと断言す

るのです。その宿痾を宿痾たらしめた三つの重要な要因が李氏朝鮮にはあったということです。即ち、(1)仏教を

禁じて、儒教の中でも最も原理主義的な朱子学を国教とし、その結果中国への属国意識が定着したこと、(2)両班

(やんばん)制度と科挙の存在。これにより朝鮮国内は特権化した官僚が支配する、階層の流動化が存在しない

停滞社会となった。(3)上は国王から下は地方官に至るまで血縁、地縁の閉鎖的なグループを形成し、もっぱら

内向きの政治抗争に明け暮れたため、近代国家への道を閉ざしてしまったこと、というのがそれだったのです。

‥‥日本から見て異常な、最近の朴槿恵大統領の“中国スリ寄り外交”はまさに(1)の体質以外の何物でもなか

ったのでしょう。

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